「人のセックスを笑うな」は面白くないと評判だけど、ぼくは好きだった

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人のセックスを笑うな感想

人のセックスを笑うな──。結構衝撃的なタイトルで思わず目がいってしまった。

ぜんぜん18禁でも何でもない普通の映画なんですが面白くないという評価が非常に多いです。

何でだろうなーと思って見てみたので感想をちらほらと。

結論から言うとぼくは好きでした。でも全米No.1のアクション映画とか好きな人は絶対無理だと思うなぁ。

以下、若干のネタバレを含む内容です。感想と、面白くないと言われる所以を考察してみました。

人のセックスを笑うなとは?

人のセックスを笑うなとは、2008年に公開された映画。原作は山崎オナコーラさんによる同名の小説で、シニカルな恋愛を描いたものとなっています。

ざっくりあらすじ19歳の美大生、みるめと講師ユリ、39歳。ある日、ユリにモデルを頼まれたみるめは彼女のアトリエに行き二人は関係を持つがユリは既婚者だった。彼女は突然見る目の前から姿を消すが──。

まぁざっくりいうとこんな感じのあらすじです。田舎の美大が舞台になっていて、そこで主人公のみるめ(松山ケンイチ)と講師のユリ(永作博美)を中心にストーリーが進んでいきます。

人のセックスを笑うなの感想

総評としては、終始まどろむような、ぼーっと見てられる作品でした。

まず、美大生特有の空気感。美大の先生って教育者というより自分のアートが好きな人が集まってる節があって、授業の感じとかすごい「っぽい!」と思った。あ、ぼく美大出身じゃないんですけど。

大学生の妙に時間を持て余している感じもすごく懐かしい。んーどうする?今日は還るゎ、みたいなやつ。のんびりと平和的に時間が進んでました。

で、まずは主人公のみるめ。19歳の男子の大人になりきれていない様がよく表現されてると思います。

モデル…アトリエに行ってみたらやらされたのはヌードモデルだったんだけど、その次の日から腹筋しちゃうあたりの単純さ。連絡取れないときにこっそり住所調べちゃう自制心のなさ。勝手に家に行っちゃうのとか、敬語から徐々にタメ口になっていくのとか大学生の恋愛がリアルに出てると思う。

徐々にハマっていく、恋愛で一番楽しいところがこまごまと表現されててついニヤニヤしちゃいますね。まぁ、松山ケンイチだから成り立つんだろうけど。

次にユリちゃん。こいつが曲者。年上の余裕を持ちつつも無邪気な大人なのよ。

リトグラフの先生で、作業中は真剣な表情&口調。みるめくんの同級生のえんちゃん(蒼井優)と比べると、大人であることを意識させる描写がいっぱい出てくる。

えんちゃんはココアでユリちゃんはコーヒー。

アトリエデートと遊園地デート。

えんちゃんは感情的に声を荒げるけどユリちゃんはいつでも冷静。

そのくせ、「だって触ってみたかったんだもん」とか平気で言っちゃうギャップ。この映画はつまるところ永作博美がただただ可愛いことを認識するだけの映画なんじゃないかと思えちゃうくらいです。

彼女はみるめくんのことが好きなわけじゃなくて、雑貨がかわいいとかペットをモフモフしたいとかそういう視点でみるめくんとセックスをしているんだと思うのよ。だからみるめくん自体には興味がなくて、個展やることもインドに行ったことも、自分の名前でさえも彼には語らない。

旦那さんを裏切ってるつもりもなくて、旦那さんのことは愛してるんだと思う。愛してるっていう言い方が合ってるか分からないけど少なくとも旦那さんを必要としていて肉体関係とは全く無関係。

「一人で考えたい」って、旦那さんとインドに行くあたり旦那さんを他者と思ってないよね。

とまぁ、こんな形の愛情もある、みたいなのがタイトルの人のセックスを笑うなに込められているのかなと思ったり思わなかったりです。

なお、ピロートークを延々と見せられるんだけど本当に中身のない話しかしてなくてその辺リアル。でも本当中身ない。

この映画を見るときは、一人でぼーっとしながら何も考えずに見るくらいのテンションがおすすめです。

面白くないのはどうして?理由を考察

レビューとか口コミ見たら面白くないって評価がめちゃめちゃ多かったんで、ぼくなりに理由を考察してみたいと思います。

タイトルと内容が一致していない

タイトル、結構衝撃的で何か強いメッセージがあるのかと思ったら全然内容違うじゃん。というのが一番の理由な気がしますね。もっと二人の関係に対して第三者が何かするのかと思ったら何も起きないです。

ほら、恋愛ものって二人を阻む障害があるのが前提なのでそれがないのは盛り上がりに欠けるんだと思います。

間延びするようなカメラワーク

カメラワークは引きでの撮影がほとんど。それもワンカットがめちゃめちゃ長いです。

だから、だれる。駅前のロータリーを軽トラで何周もするシーンとかあるんですけど、これ何周すんねん見たいな気持ちになります。

だだっ広い田んぼの中のバス停でただバスを待つシーンとか。ぬぺっとした感じ。

ストーリーに山場がない

涙を流すようなシーンもなければ事件も起きないし、ストーリーに山場と言えるものがありません。

ずっとメトロノームのカチカチを見てるイメージかな。だから、あのシーン好き!みたいな記憶の残り方はしないと思います。

原作がまずそうだから映画で変な盛り上がりがあっても困るんだけどね。もっとえんちゃんと何かあるとか、旦那さんと何かあるってのを期待して見ちゃうと何も起こらないじゃん!てなります。

人のセックスを笑うなは結局面白いの?面白くないの?

結局この作品面白いのか面白くないのか?

ぼくは好きです。お昼に海が見える原っぱのベンチに座ってるような気持になります。リラックスした気持ちで見てる分にはとてもいい。

逆に、刺激やドキドキを求めて映画を見る人には全くおすすめできないですね。何も起こりません。

んー、タイトルから想像すると後者タイプが見る人多そうだから評価が低いんだろうなぁ。

まとめ:映画の楽しみ方は人それぞれ

ぼくはまったりとした映画も結構好きなのでこの作品はおすすめできますけど、結局映画の楽しみ方は人それぞれってことだよね。

恋人と二人で見ても感想とか出てこなさそうな映画です。

あ、ちなみにこの作品はamazonプライムビデオで羽田空港で見ました。わざわざお金をかけて見に行くかと言われると…確かにちょっと悩むかも。笑

amazonプライム会員は無料で見れるので一度見てみては?空港での暇つぶしにはもってこいですよ。

と、最後に別の記事を宣伝して終わりますね。

旅行とamazonプライム会員は相性抜群!もはや常識だよね?

ではっ!